SIG-FIN-017-08

2016-10-05 (水) 08:25:12 (174d) | Topic path: Top / SIG-FIN-017-08

第17回研究会

普遍的経済価値指標の必要性とその算出可能性

著者

菅野朋典(科学計算総合研究所)

概要

 特定の通貨や商品を基準とせずに、任意の金融商品の価値評価を可能とする新しいインデックス(経済指標)について、その必要性・応用可能性について述べた後、計算可能性の検証と具体的な算出方法について議論する。

 金融・経済分野において最も基本的な研究・解析対象は金融商品の価格時系列である。本来価格時系列には商品自体の価値の変動のみが含まれていることが理想的であるが、実際の価格時系列データには評価基準である通貨の価値変動も混入してしまっている。混入の程度が十分軽微であるならば問題はないが、一般的に通貨の価値変動と商品の価値変動は同程度であるため、一般的に価格時系列は商品価値の変動を正しく捉えることが出来ない。この問題の実例として株式市場の相関分析の歪みを紹介する。

 この問題を解決する安直な解決策としては、ブレトンウッズ体制以前の金のような絶対的基準を用意すれば良い。今回はこの基準として新しいインデックスを提案する。

 上記のようなインデックスが作成できれば、その応用先は極めて多岐にわたるが、一例として仮想通貨への応用を紹介する。

 BitCoinに代表される仮想通貨は、次世代の標準通貨として最近頓に期待を集めている。一般的な仮想通貨は柔軟で高い決済能力を誇る一方で、その価格変動(=為替リスク)の大きさが問題視されている。近年ではこの価格変動を抑えるために、仮想通貨の価格を既存通貨と連動させる手段が注目されているが、この方法では既存の通貨と同程度までしか為替リスクは下がらない。

 仮想通貨の価格連動先として、新しいインデックスを利用することが出来れば、為替リスクヘッジが可能な金融資産として極めて大きな付加価値を持つ仮想通貨が作成可能になるだろう。

キーワード

ニューメレール,デフレーター,パリティ,相関分析,価格時系列,交換価値

論文

fileSIG-FIN-017-08.pdf

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