SIG-FIN-012-14

2014-01-22 (水) 08:04:46 (1277d) | Topic path: Top / SIG-FIN-012-14

第12回研究会

ダーク・プールは金融市場を安定化しマーケット・インパクトを低減させるか?~人工市場シミュレーションを用いた検証~

著者

水田孝信(スパークス・アセット・マネジメント株式会社), 小杉信太郎, 楠本拓矢, 松本渉(野村證券株式会社), 和泉潔, 吉村忍(東京大学大学院工学系研究科)

概要

株式市場において,注文を公開せずに注文を付き合わせる,ダーク・プールという取引市場が普及してきている.ダー ク・プールは市場の安定化につながると言われている一方,市場の価格発見機能が低下し,市場が不安定になる恐れが あるという批判もある.本研究では1つのリット市場(注文情報が公開されている通常の市場)と1つのダーク・プー ルが存在する人工市場モデル(マルチ・エージェント・シミュレーション)を構築し,ダーク・プールの普及が市場を安 定化させるのかどうかシミュレーションを行い分析をした.その結果,ダーク・プールの普及によりボラティリティが 低下し市場が安定化することが分かった.また,アルゴリズム・トレードでは,ダーク・プールへの発注を増やすほど マーケット・インパクトをおさえることが分かった.しかし,他の投資家がダーク・プールをとても多く使用している状 況だと,アルゴリズム・トレードはそれ以上にダーク・プールを使用しないとマーケット・インパクトを押さえられない ことが分かった.さらに,リット市場のティックサイズが大きいときはよりダーク・プールの有用性が高い可能性を示せ た.普及しすぎた場合にはさまざまな悪影響が示唆されたが,その悪影響がではじめる普及率は実際の金融市場での現 在のダーク・プールの普及率よりかなり高い可能性があることが示唆された.

論文

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添付ファイル: fileSIG-FIN-012-14.pdf 1161件 [詳細]
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