[[論文特集「ファイナンスにおける人工知能応用」論文募集]]

*論文特集にあたって [#n220562b]

近年,これまで市場に興味を持たなかった一般の人々の間にも,金融市場への関心が高まっています.
その理由として,インターネットの普及により,一般投資家の市場参加が容易になったことと,
様々な金融情報が簡単に手にはいるようになったことが挙げられます.

このような社会的状況の中で,人工知能分野の手法や技術を金融市場における
様々な場面に応用することが大いに期待されています.
特に,膨大な金融情報を分析し投資判断の支援をする技術や,市場の特性を理解し適切な市場制度を設計する技術,
さらに市場メカニズムを金融市場以外の社会現象に応用する技術などが有望視されています.

金融市場への人工知能の応用は,研究レベルでは,すでに様々な形で行われており,
いくつかの目覚ましい成果をあげてきています.
例えば,計算機上に仮想的な市場を用意し,マルチエージェントシミュレーションを行う人工市場の研究があります.
人工市場を利用することで,バブル発生の原因の解明や,経済理論の検証などが実現されると期待されています.
また,インターネットの普及によって一般的となったオークションにおいても,
不正な入札を防ぐプロトコルの研究なども盛んに行われています.
さらに,人工知能を用いた投資支援システムにも期待が寄せられており,
強化学習や遺伝的アルゴリズムを用いた取引エージェントや,
株式関連ニュースの解析などの研究も盛んに行われています.

しかしながら,現状ではこれらの研究成果が実際の金融市場の現場へ十分に応用されているとは言えない状況です.
その原因としては,これらの研究成果が現場の金融市場関係者へ正しく理解されていないことと,
金融市場関係者が真に求めている要求を人工知能研究者が理解し切れていないことにあると考えられます.

以上の背景から「ファイナンスにおける人工知能応用」に関する研究会は設立されました.
本研究会では金融市場に関わる基礎から応用までの幅広い研究課題全てを対象とし,
金融工学・経済物理学との接点を探り,
産学官の工学系研究者のみならず,ファイナンス研究者,市場関係者を含めた
実際に金融市場の現場に身をおく技術者にも参加を促し,
互いの研究成果を発表し討論する場を設け,金融市場に対する人工知能技術の利用を拡大を目指してきました.
そして,今回はその活動の一環として,「ファイナンスにおける人工知能応用」に関する論文特集を企画するこ
とになりました.

マルチエージェントを用いた人工市場・市場シミュレーション,
機械学習・データマイニング・テキストマイニングなどを用いた市場予測,
知識ベースシステム・意思決定支援システムなどを用いた投資支援,
予測市場などの新しい市場分野への人工知能の応用など,
ファイナンスへの人工知能の応用に関連し,新規性や有用性,また将来性のあ
る論文の投稿をお待ちしております.


*募集分野 [#eed769cc]

 下記分野への「ファイナンスにおける人工知能応用」に関連する
 話題全般を対象とします.

-人工市場・市場シミュレーション
-市場制度設計の理論や技術
-ファイナンス情報に関するデータマイニング
-機械学習による市場予測
-テキストマイニングを用いた市場予測
-知識ベースシステム・意思決定支援システムなどを用いた投資支援
-金融市場における投資行動・学習の分析やモデル化()
-行動ファイナンス
-予測市場
-新しい市場分野への人工知能の応用
-オントロジーを用いたファイナンス知識の体系化
など

*本特集号のスケジュール [#t10c11d0]
-投稿締切:%%2012年1月31日%% 2012年2月14日(厳守)延長しました
-論文掲載最終決定:2012年9月30日
-最終原稿提出:2012年10月20日(厳守)
-掲載予定:2012年11月号

*論文送付/照会先: [#m2ff2962]

ファイナンスにおける人工知能応用研究会事務局:
	jsai-fin-issue-submit@tohgoroh.jp

(メールの件名に[FIN論文特集]と必ず明記してください.)


*投稿論文の形式 [#c19c6e8a]
**投稿形式 [#d6dd5cfe]
論文執筆,投稿に当たっては,http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/journal/の人工知能学会学会誌・論文誌への投稿に関する案内を熟読ください.
原則,人工知能学会TeXスタイルファイルでの投稿になりますが,Wordをご希望の方は別途問い合わせてください.
本特集号の採録期日に間に合わない論文は,一般投稿として扱われることがあります.

**情報関係英文論文合同アーカイブInformation and Media Technologies(IMT)への転載について [#cc66f049]
人工知能学会論文誌に採択された英文論文は編集委員会の選定によりIMTへ転載することがあります.著者に費用の負担はありません.
IMTについての詳細は下記URLをご参照ください.
http://www.ipsj.or.jp/08editt/imt/index-j.htm

*論文特集編集委員会構成 [#b85286a3]

編集委員長: 鳥海 不二夫(名古屋大学)
編集委員: 和泉 潔(東京大学)
      小野 功 (東京工業大学) 
      栗原 聡(大阪大学)
      後藤 卓(三菱東京UFJ銀行)
      佐藤 哲也 (静岡大学)
      高橋 大志 (慶應義塾大学)
      寺野 隆雄 (東京工業大学)
      橋本 敬 (北陸先端科学技術大学院大学)
      松井 和宏 (日本大学)
      松井 藤五郎(中部大学)
      松井 宏樹 (株式会社シーエムディーラボ)
      水田 孝信(スパークス・アセット・マネジメント株式会社)
      八木 勲(神奈川工科大学)
      鷲尾 隆 (大阪大学)


*短縮URL [#df2d781f]
このページの短縮URL
-http://goo.gl/ZCx6L

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